お墓の管理というのも大変なものです。飾られた花は枯れたままになり、掃除がされることもなく、草や苔が生えて汚れは染み付いていきます。
それと共に、長い年月で水垢やサビによって墓石はどんどん汚れてしまうのだとか。すでに何十年と経過した墓石はとてもみすぼらしくなってしまい、多くの方は「建て替え」や「リフォーム」を検討しなければならず、経済的にも大きな負担が。
なんとかならないものでしょうか。
実は、「墓石クリーニング」というユニークな専門職が存在するのです!
トエムサービスの時田和成さんは、お客さんのご要望に応じて千葉県を中心に関東近県で活躍する墓石クリーニングの専門家。その地道かつ精力的な仕事ぶりを密着取材することができました。
風雨にさらされて黒ずんでしまった石を、適切な薬剤や洗剤を用い、きれいにしていきます。
一部分を使った事前のテストクリーニングで、真っ黒に変色した土台がどれぐらいキレイになるのかが分かります。その違いにとても驚かされますね。クリーニングの仕上がりが楽しみです。
今回取材した案件でも、雨やホコリ、苔が生えていたりして、かなり汚れていました。見たところツルツルでそんなに汚れているようには見えないとしても、これが放置されていくとどんどん汚くなってしまうのだそうです。早期対応も大切なのだとか。
狭いところも丁寧に清掃。石材は非常に高価なので、壊したり動かさないように、見た目以上に神経を使う作業。噴霧器なども使って丁寧に汚れを取り除きます。
依頼者の気持ちを思いながら作業をするという時田さん。すべてが手作業で表情も真剣そのもの。信頼できる人に任せられるのも、とても大事なポイントですね。
目立たない職種ではありますが、依頼者はお墓参りの負担を軽減することができるととても喜んでくださるのだそうです。
依頼者を思って生花にもこだわりたいとにっこり笑う笑顔からも、その優しい人柄がうかがえます。
現代人の墓参りの習慣を少し調べてみると、「住まいから遠い」「交通手段がない」「年を取ってしまったために行きたくても行けない」という方が増えているとのこと。
時田さんがこの仕事をするきっかけになったのも、どうしてもお墓に出向けない身内の方の代わりにお墓参りに行ってとても感謝されたことなのだとか。お墓をきちんと管理し、キレイに保つという点で限界のある人々が多く存在しているために、その需要を満たすべく墓石クリーニングという特殊な仕事を選ばれたのだそうです。
取材の終盤、水気が乾いていくと、クリーニングされた墓石が掃除前とは違ってこんなにもキレイになっていました! プロがしっかり手入れをすればこんなにも見違えるようになるのかと思い知らされます。
新品に近いところまでよみがえらせることができるので、墓石の買い替え周期を伸ばすことになり、これがご家庭の経済的負担を大幅に軽減することになって喜ばれるのだとか。とても社会に貢献しているんですね。
少しでも多くの方に喜んでいただきたいと、時田さんはいつでもご相談に応じて下さるそうです。もしお困りの方は、このような専門家にお問い合わせしてみるのはいかがでしょうか。
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