夢のマイホーム、子どもたちが遊ぶ庭、仲間と過ごす空間。その実現のために毎年多くの方が多額の投資をするわけですが、重要なのに見過ごされがちとも言われているのが建物を支える地盤。
地盤補強のための主流となる「杭打ち」を、なんとセメントを使わず、しかも杭が水を通して液状化現象を防ぐという、環境にやさしいなんとも画期的な「HySPEED工法」という地盤改良法があるそうなのだそうですが…一体、どういう技術なのでしょうか。
茂原市の有限会社サンワトータルさんのご協力で、詳しく学ぶことができました。まず、スクリュー等を回転させて地中にねじ込んで穴を掘っていく建設機械アースオーガで地中に穴を掘ります。
一般的に杭として使われるセメントが土中に含まれる様々な物質と反応して人体に有害な六価クロムが発生することがあるそうなのですが、実はこの工法、「杭」なのにセメントを一切使わないのです。
深く掘った穴に、天然素材である砕石を投入します。20センチずつ砕石の投入するごとにアースオーガを中に入れ、逆回転させて砕石を締め固めてゆきます。それを繰り返し、穴が目一杯になるまで続けられます。なるほど、セメント不要のこの工法ならお庭で遊ぶ子供たちが安心して過ごせるようになるということですね。
平板載荷試験を行い、基礎が載る杭の頭での数値が計測されます。安心できる土地と庭に建てられる大切な家を支える、強い地盤がこうして出来上がっていくんですね。砕石間の隙間を通して地中の水を排出してパイプ的な役割も果たしてくれるため、液状化防止にも効果的で需要が高まっているそうです。
言わば、超強力に踏み固められた「砕石の杭」。これで安全な地盤の完成です。CO2を排出する機械の使用も従来と比較して少なく、材料も砕石のみしか扱いません。しかも再生材は使わず、天然砕石のみの使用。
地震に強く、液状化にも強くしつつ、空気汚染も最小限に留めたい。環境という言葉に敏感なユーザーさんなら一度は知っておきたい、画期的な地盤改良法ですね。これから家を建てる際のご参考になさってみてはいかがでしょうか。他にもある様々なメリットを含め、詳しいことはぜひホームページからご覧ください。