Sodegaura Column

【袖ケ浦な人々】開けたドアは自分でしめないと閉じない

自動ドアだと思い込み、開かないドアの前で突っ立っていたことはないでしょうか。

私はよくあります。ひどい時は中の人が歩いて来て開けてくれるまで突っ立っていることがあります。開けて貰ってハッとして、これは自動ではないと気付きます。

何とも思い込みとはそういうものです。

弘前(青森県)の駅で電車を待ったときのことです。

初冬の真昼のホームには乗客は殆どいません。電車が入ってきて乗り込もうとすると、電車のドアが開きません。調整中か何かで待たせているのだろうと、ドアの前で立っていると、車両の中から見知らぬ人が立ち上がってドアの傍にあるスイッチを押してくれました。

ドアを開けてくれたのです。

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ドアは、外からも内からも「開」ボタンを押さないと開かない仕組みなのです。

知らなかった…。お陰様で電車に乗れてホッとしました。開けてくれた人に礼を言いながら座席に座ると、今度は別の人がドアを閉めに立ってくれました。

開けたドアは自分でしめないと閉じないことに気がついて、よそ者丸出しだった様で恥ずかしくなりました。

また、乗客は殆どが電車を降りるとき、最後の人が「閉」ボタンを押しながら下りてゆきます。だからドアはすぐに閉まります。

出来るだけドアを開けっ放しにしないためのマナーなのでしょう。

走る電車の中で思いました。よそ者が知らないのはドアの開け方、閉め方ではなく、この地の本当の寒さなのでしょう。

電車が青森について降りるとき、閉めるボタンを押しながら降りてみました。旅情が深まった気がしました。

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山田 悟

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山田能力開発研究所。雨漏り・防水・屋根と壁の補修・改修や鳥害対策の「山田技研」の代表。袖ケ浦市にて地元自治会の会長を務めながら、街を元気にする地域活動を行なっています。

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