「手芸」と言われていたのが懐かしい。
今ではハンドメイドやハンドクラフトなどと呼ばれ、一般的な趣味としても定着してきている、アクセサリー作り。レジン、刺繍、ビーズなど、昔からある主流のものもさることながら、近年、和風アクセサリーの趣に大きな変化が生じているような気がします。
身に着けるアクセサリーが西洋文化に倣った「ネックレス」「イヤリング」「ピアス」「リング」であるとはいえ、「これぞジャパニーズ!」というのはなかなかイメージできなかったのですが…。
新しいカテゴリーとしてランクイン!? 工芸品アクセサリー
そんな中、和風アクセサリーとして割と人気ですがまだあまり多くの人には知られていないというものがあります。
それが、日本の伝統工芸品をアクセサリーにするという手芸!
作るのはなかなか難しそうに見えますが、一度作ってみるとかなりハマる。ぜひとも、チャレンジして欲しいのが、「巻き玉」「指ぬき」「水引」です!
糸とビーズのアンサンブル、「巻き玉」
ウッドビーズに糸を巻いていく手法で作られた大きなビーズ手芸。
巻き玉そのものをパールやジュエリーに見立ててネックレスやピアスに。日本特有のヘアアクセサリー「かんざし」としても外国人が喜びそう。和風のアクセサリーを作るにはとってもおすすめできる工芸です。
ハンドメイドするときの注意点は、針で指を刺さないようにすることです。やってみるとわかるのですが、勢いよく針を刺して指先を思い切りブスリ、という事も少なくないので、チャレンジする場合はくれぐれもお気を付けください。
巻き玉の特徴は、糸の材質で雰囲気ががらりと変わるところ。刺繍糸は安価でたくさんの色が手に入るので、自分好みの色でバリエーションを作れるのもポイントです。
参考:まるで飴玉みたい♪巻玉のアクセサリー♡|Handful/minne|巻き玉アクセサリー
日本有数の伝統工芸、「指ぬき」
針のあたりやすべりを抑えるため、中指につけて使うお裁縫道具、指ぬき。
中でも「加賀ゆびぬき」は日本の中でも有数の伝統工芸の一つ。ご存知の方が周囲にあまりいないのですが……。
円形の土台にぐるりと糸を通してさまざまな和柄を浮かび上がらせるのが主な技法。糸を使う工芸というのは日本の文化ですね。
実はこれが、アクセサリーとしてもオススメしたいのです。もともと指にはめるものですからいわゆる「指輪(リング)」が出来上がるのですが、これをピアスやイヤリングに加工するというのがまた楽しいのです。
和風の雰囲気たっぷりで、前述の「巻き玉」同様、かんざしにするのも良いですね。
参考:THIMBLE JAPAN(しんぶる じゃぱん)/ゆびぬきの作り方
華やかさにかけては秀逸、「水引」
ご祝儀袋などに必ずと言っていいほど使われている、華やかな水引。もちろん日本の工芸の一つです。
まさかこれがアクセサリーにだなんてまだまだあまり広くは知られていませんが、その魅力は「紐を結ぶだけで簡単に」作品ができてしまうところ。
花の形、動物の形、幾何学模様など、さまざまな形状にキュッと結んで金具をつければ、半日と要さずにアクセサリーが出来上がり。
一度作るともう一つ、二つ、と次々に作りたくなってしまう楽しさで、「長い時間をかけて作品を作るのはちょっとニガテ」と思っている人にもおすすめしたいですね。
参考:水引の作り方動画|京都水引(きょうみずひき)老舗 さん・おいけ/minne|水引アクセサリー
他にも和風のアクセサリーにぴったりの工芸があるかもしれませんが、日本の伝統工芸が西洋から伝わったアクセサリーの「石」として使われるなんて、大胆な発想ですよね。
実際に作るのは難しいかもしれませんが、見ているだけでも新鮮で心がワクワクするアクセサリー。一つ一つが手作り感満載。
興味を持ったら、ぜひとも一度手に取ってみてください。