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房総を「大いなる田舎」と呼びたくなる3つの理由

「房総」に通い始めた初期の頃、都内のある社長さんから「房総ですか〜! いや〜、大いなる田舎ですね」と言われたことがあるんです。

「……大いなる田舎?」

田舎と言われればそりゃ意味は分かりますが、「大いなる」が付くと頭に「?」が。どの辺がどんな風に「大いなる」田舎なのだろうか、と。

でも実際に数年住んでみて思いました。確かに房総は「大いなる田舎」だ、と。

 

どうして「房総」って呼ぶの?

ちなみに房総について語るのですから、少なくとも「房総」という名称の由来について知りたくなりました。少し調べてみたところ……

奈良時代から明治初期まで、かつて日本は「令制国(りょうせいこく)」という地理的区分の基本単位で分かれていて、現在の千葉県南部に当たる「国(あわのくに)」、千葉県中部に当たる「国(かずさのくに、正字体:上總國、正仮名遣:かづさのくに)」、そして千葉県北部と東京・茨城・埼玉の一部が含まれていた「国(しもうさのくに)」という、3つの令制国にまたがっていたところから由来しているらしい。なるほど。

20160415pic01ちなみに安房国について詳細を調べてみますと、あの「阿波踊り」という盆踊りの発祥地である徳島県がかつて「阿波国(あわのくに)」という令制国らしいのですが、そこからより良い地を求めて旅だった一行が黒潮に乗って房総半島南端に上陸して開拓を進め、「阿波(あわ)」の名を取って「安房(あわ)」と呼ぶようになったのだそうだ……。

こうして紐解いてみると、歴史って面白い。地名って面白い。

ちなみに近年は主に上総国と安房国のエリアが房総と呼ばれることが多いようなのですが、具体的な範囲の話になると、割とケースバイケースで変わるというか、アバウトなところがあるのだそうです。逆に、南房総は首都圏と呼べるのか? なんて議論があったり。

兎にも角にも、なぜ筆者が房総に通い続けて二拠点生活を送っているうちに、「房総は大いなる田舎だ」と感じるようになったのか、その3つの理由を独断と偏見に満ちた目線(笑)でご紹介します!

 

とにかく平ら

土地に高低差が少ない印象なんです(自分の行動範囲に限られますけどね)。

基本的に平野が日本一多い県で、起伏がない(少ない)。海抜500m以上の山地がない日本で唯一の都道府県なのだそうです。全体的に緩やかで平らなんですよね。他県では雪を被る山や山脈があるのですが、そういうものを目にしないですよね。

アジア大陸やアメリカ大陸のような、「大陸感」を感じさせるような平らな場所という感覚があります。自転車でどこまででもいけそうな。

 

とにかく車

広い割りに公共の乗り物があまり充実しているとは言い難く、どうしても車中心の生活をせざるを得ないんです。車生活が基本。公共の乗り物としてバスや電車を使うということはほとんどないですね(もちろん個人差はあるかと思いますが)。

車がないとどこにも行けなくなってしまう、というこの印象が、海外の大陸的な雰囲気(?)を感じるんです。海に囲まれて自然が豊かな場所ではあるのですが、車がないと動けない、というところが特徴なんですよね……。

 

人が焦ってない

あったかい地域特有なのか、食べ物が豊富だからなのか、半島であるがゆえの特徴なのか……。

「〜までにこうしなきゃ!」という感覚とでも言いましょうか。生きていくことに急がなければいけないと感じさせられることがあまり無いんです。

近年は人口が減ったり仕事が減ったり、これから「地方創生」とか「地域活性化」とか謳われるなかで、千葉県民も「なんとかしなきゃ!」という認識がないはずないですし、実際、真剣に取り組んでいらっしゃる方は決して少なくないのですが、日本が悩んでいるのとは別の次元で「房総は房総でやっていけるんじゃない?」という感覚が心底にあると言いますか……。

いい意味で自信ですよね。

 

と、かなり偏った見方を書かせていただきましたが、あながち共感できる部分もあるのではないでしょうか。長く滞在してみないとわからないかもしれませんけどね。

結論ですが、「大いなる田舎」って、ある意味褒め言葉の表現ですよ。

 


↑フリートークの音声コラム「房総APPS」もぜひ視聴ください!(ダラダラと喋ってますけど)
いちはらFM 月曜日21:00〜22:00「ラジ・プラ」内にて放送中(BGM by LUCA

 

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あじょする

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地域のアプリケーションと房総の魅力をおしゃべり。アクアラインのあっち側とこっち側を行ったり来たり、一年の半分近くを房総で過ごす「二拠点生活」満喫者。

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