世界遺産にも登録された富士山、ますます観光スポットとして人気急上昇中。
たくさんの人が訪れる場所ですが、「写真に収める」というのも実に多くの方が楽しんでいることと思います。
中でも注目したいのは、「太陽」と富士山のコラボレーション。富士山の魅力を100%以上に引き出せるのは、そう、太陽、キミだ!
という独断と偏見を交えて、葛飾北斎も愛してやまない素晴らしい富士山と太陽の組み合わせを楽しめる絶景スポットをちょこっと調べてみました。
夏の赤富士
葛飾北斎にも描かれていて、知名度的は抜群! となれば「赤富士」の絶景。
夏の朝に見られる現象で、山の地肌が日光で暗褐色に色づいた状態とされています。シーズンになるとこの赤富士を一目見ようと地方からたくさんの人が足を運ぶほどの美しさです。
山中湖の北側「マリモ通り」などから撮影ができるようですが、夏の早朝に数回しか見られない貴重な瞬間だそうなので、撮影するにはかなりの本気度が要りそう……。
参考:フジテレビ「ほこ×たて」富士山写真(山梨県)「赤富士・山中湖長池」|富士の国やまなし フィルムコミッション,山肌照らす「赤富士」と「紅富士」|富士山NET
冬の紅富士
太陽の光が富士山表面に赤く反射する様子は赤富士と似ていますが、「紅富士」は冬に楽しめる景観の一つだそうです。
冬の早朝に、雪が積もった真っ白な富士山に朝の光が反射して美しい紅色に染まった状態は、有無を言わさず美しい。
河口湖や山中湖などの富士五湖から見るのが人気のようですが、本栖湖から撮るのが、観光客が少なくてカメラマンに人気のようですね。
夕富士
向こう側から照らす夕陽によって、まるで黒いシルエットのような富士山が真っ赤な夕焼けの中に浮かび上がるという、とても素晴らしいものです。
秋頃になれば太陽の沈む夕方の時間帯に行けば大抵見られるので、写真は初心者という方でもベストショットを狙いやすいのがおすすめポイントの一つ。
富士山に一番近い湖である山中湖から眺める夕富士はオススメですが、東京湾をまたいだ千葉県の内房地域から見る夕富士も意外に大人気です。
ダイヤモンド富士
昔から人気があった景観で、ドローン撮影ができるようになったことでますます広まってきた感のある「ダイヤモンド富士」ですが、富士山の山頂部分に太陽が重なる瞬間を狙って多くの方がカメラを構えます。
まるで指輪のてっぺんについているダイヤモンドのように輝いて見えることから、そのように呼ばれるようになったようですね。
縁起物の一つとも見なされているようですが、国土交通省のホームページでは、どのタイミングでどこから撮影できるかというのが紹介されています。
千葉県富津市では、写真愛好家の方達が撮影できるようにと、市役所の屋上が特別に開放されるイベントにもなっているようです。
参考:ダイヤモンド富士|国土交通省関東地方整備局,【イベント報告】第8回 富津市役所の屋上からダイヤモンド富士を撮ろう!|富津写真愛好家協会
ちなみに太陽ではないのですが、月が富士山の山頂から登る/山頂に沈む「パール富士」というのも人気。
大迫力のダイヤモンド富士とは異なり、どちらかというと神秘的な景観が好まれている「満月×富士山」の組み合わせです。
「ダイヤモンド富士」と「パール富士」が見える場所は意外とたくさんあって、多くのファンが日時を確認し合いながら撮影を楽しんでいるようです。
参考:「パール富士」って知ってる?ダイヤモンド富士より神秘的!?【あなたの知らない富士山トリビア】|TABIZINE,ダイヤモンド富士・パール富士カレンダー|富士山とともに
青空の下で楽しむのも良いのですが、太陽と組み合わせるともっといろんな顔と色を見せてくれる、日本が誇る世界遺産・富士山。
人生に一度は見ておきたい絶景の代表格とも言えますから、ぜひとも世界に向けてその魅力がもっともっと伝わっていくことを願っています。