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覚えていますか、3.11以後に起きた大規模災害

近年、日本で大規模災害が多いなという印象が増しています。

ここ数年でもそれ以前とは比べ物にならないほどの気象災害や地震に見舞われているようで、不安が日増しに募っている気がして……。

ですが、災害は一度あったとしても時間が経つとどうしても風化していきがちなものです。

特にこのタイミングという深い意味はないのですが、こうした災害・被害によって今でも苦しい思いをしている被害者家族がいることを考えると、決して忘れてはならないものであるとも思うのです。

そこで、近年に日本国内で発生した災害とその被害概要について、今一度、振り返ってみることにしました。

 

東北地方太平洋沖地震

まず、何よりも忘れてはいけないのが

2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(とうほくちほうたいへいようおきじしん)です。

14時46分ごろに発生したもので、日本国内では観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震です。

地震の揺れにより起こった数十メートルの高さの津波により、戦後最悪ともいえるほどの甚大な被害を東日本にもたらしました。

この地震によって引き起こされた原発事故などの二次被害は現在にも影響を及ぼし続けています。

 

長野県北部地震と長野県神城断層地震

2011年3月12日に起こった長野県北部地震(ながのけんほくぶじしん)は、11日に起こった“3.11”の地震の次の日に起きたマグニチュード6.7の地震です。

この地震は現在ではあまり触れられる機会が失われつつありますが、土砂崩れや家屋の倒壊などの被害があり、決して3.11の影に隠してはならない、覚えておくべき災害の一つです。

ちなみに2014年にも長野県神城断層地震(ながのけんかみしろだんそうじしん)が発生しており、この地域も被災地域として挙げられるべきでしょう。

 

福島県浜通り地震

2011年4月11日に起こった福島県浜通り地震(ふくしまけんはまどおりじしん)で、3.11に起こった地震の余震と言われているマグニチュード7を観測した地震です。

土砂崩れが起こり死者も出した地震でした。さらに、この地震では21万戸が停電する被害も発生しており被害は甚大です。

 

平成23年台風第12号

2011年9月2日から3日の間に起った平成23年台風第12号(へいせい23ねんたいふうだい12ごう、アジア名:タラス)による災害です。

主に西日本に被害をもたらし、浸水、土砂崩れによって紀伊半島や奈良、和歌山で死者と不明者を合わせて92名の犠牲を出しました。

 

平成25年台風第26号

2013年の東京との伊豆大島で、平成25年台風第26号(へいせい25ねんたいふうだい26ごう、アジア名:ウィパー。伊豆大島土砂災害とも呼ばれる)で生じた豪雨による災害です。

こちらは伊豆半島で起こった豪雨の中でも最悪と言える被害を出し、集落が土石流に飲まれることによって死者行方不明者あわせて39名の犠牲を出しました。

 

平成26年豪雪

2014年の冬に起きた平成26年豪雪では、各地で豪雪が続き家屋への被害や丸二日列車がとまるなど、大きな被害をもたらしています。

 

平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害

2014年8月20日に発生した、平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害(へいせい26ねん8がつごううによる ひろしましの どしゃさいがい)で、「広島土砂災害」「8.20土砂災害」とも呼ばれています。

豪雨により広島北部の複数の場所にて土砂災害、浸水などの被害が発生しました。これにより家屋の全半壊が255軒、死者と行方不明者あわせて74名となりました。

 

2014年の御嶽山噴火

2014年9月27日に発生した、2014年の御嶽山噴火(2014ねんのおんたけさんふんか)です。

午前11時52分ごろ、突如として御嶽山が噴火したことによって引き起こされた災害で、多くの登山客がいる時間帯だったこともあり、死者57名を出す災害となりました。

 

熊本地震と大分県中部地震

2016年4月14日に発生した熊本地震(くまもとじしん)で、前震のマグニチュード6.5の地震のあと、最大深度7の地震を観測したものです。

他にも同時多発的に6〜7程度の地震が頻発し、家屋の倒壊や熊本城の半壊などの被害を引き起こしました。

また、2016年4月16日に発生した大分県中部地震は、熊本地震によって被害を受けていた地域に震度6の地震が続いたことで、さらなる被害の拡大をもたらしました。

 

2016年の大雨暴風災害

2016年の台風7、9、10、11号による大雨暴風災害によって、全国的に被害がありました。

特に、平成28年台風第10号(へいせい28ねんたいふうだい10ごう、アジア名:ライオンロック)は主に北海道で大きな被害をもたらし、結果的には死者25名や住宅浸水、倒壊などの被害が出ています。

 

平成29年7月九州北部豪雨

2017年7月5日から6日にかけて起こった福岡、大分での平成29年7月九州北部豪雨(へいせい29ねん7がつきゅうしゅうほくぶごうう)では、家屋の浸水の他に土砂災害などで死者行方不明者42人が犠牲になりました。

 

大阪府北部地震

2018年6月18日に起こった大阪府北部地震(おおさかふほくぶじしん)は、朝7時58分ごろに起こったマグニチュード6.1の直下型地震で、建物の倒壊や死者を出すなどの被害がありました。

 

平成30年7月豪雨

2018年7月上旬に起きた平成30年7月豪雨(へいせい30ねん7がつごうう)。「西日本豪雨」とも呼ばれています。

広島や岡山、愛媛などの地域に甚大な被害をもたらし、土砂災害や浸水、沈没により死者200名を超える昭和以降最悪の豪雨災害でした。

 

北海道胆振東部地震

2018年9月6日に起こった北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)で、午前3時7分に起こった胆振地方中東のマグニチュード6.7の地震です。最大震度は7を観測しました。

土砂崩れや家屋の倒壊、半壊が相次ぎ、停電などの被害で大きな被害が出てしまいました。「ブラックアウト」という言葉が耳に残っています。

 

こうした大規模被害が生じることを想定し、次のようなことを常に意識しておくことの重要性を強く感じます。

1. 個人でできることとして、備蓄、応急処置、服薬中の予備
2. 町ぐるみでできることとして、普段からの地域の良いコミュニケーション
3. イザという時に機能するように。自治体庁舎や避難所の安全性
4. その後の復興に重要、観光客の減少対策
5. 心に傷が残るのは大人だけではない。子供たちのアフターケア

 

自分の住んでいる地域でないと忘れてしまっているものもあるかもしれません。

1995年に発生した阪神・淡路大震災(はんしん・あわじだいしんさい)の影響すらも、まだまだ残っていると聞きます。

決して自分の住む土地が完璧に安全ではないことを忘れずに、日々少しずつ災害に対しての対処や自分にできる事を考えておくことで被害の拡大が防げるかもしれません。

 

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